肉弾三勇士とは? わかりやすく解説

爆弾三勇士

(肉弾三勇士 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 14:08 UTC 版)

爆弾三勇士(ばくだんさんゆうし)とは、独立工兵第18大隊久留米)の江下武二(えした たけじ)、北川丞(きたがわ すすむ)、作江伊之助(さくえ いのすけ)の3名の一等兵である。1932年第一次上海事変で敵陣を突破して自爆し、突撃路を開いた英雄とされる。肉弾三勇士とも言われた。


注釈 

  1. ^ 当時の日本陸軍では一等兵の二階級上は伍長だった。兵長の階級が設けられたのは1940年(昭和15年)である。
  2. ^ のらくろの部隊も参戦した初期の戦いで、鉄条網破壊作戦に志願した猛犬連隊の3名の兵士が背に爆弾を背負い鉄条網に対峙し爆死。のらくろはその時の戦の功績で昇格したが、最後の齣は戦死した決死隊3名の墓前で涙をこぼす、明るくユーモラスなイメージの多い本作にしては珍しい悲しい締めとなっている。なお、後に刊行された単行本『のらくろ上等兵』にリライトされた際には、実際の「三勇士」のように4頭の犬が破壊筒を携える形に変更されている。

出典

  1. ^ 半藤一利「特攻隊と日本人」『オール讀物』2010年7月号、p.224
  2. ^ 三國一朗『戦中用語事典』岩波書店、1985年、p.77
  3. ^ 肉弾三勇士(kotobank)
  4. ^ 中内敏夫『軍国美談と教科書』岩波書店 1988年 p88
  5. ^ 青山英子「国民的英雄になった「爆弾三勇士」 “作られた美談”の真相」『西日本新聞』、2020年5月25日。2021年2月18日閲覧。
  6. ^ 事件・犯罪研究会編『明治・大正・昭和 事件・犯罪大事典』p.474(東京法経学院出版、1986年)
  7. ^ 佐藤忠男『日本映画史1 1896-1940』岩波書店、1995年、p.426
  8. ^ この部分「<05年[芸能学会]研究大会>研究発表 肉弾三勇士雑話--戦争プロパガンダと芸能」『藝能』 (13), 19-32, 2007-03 藝能学会、『松竹70年史』
  9. ^ 佐藤忠男『増補版日本映画史2 1941-1959』岩波書店、2006年、p.396
  10. ^ 下川耿史 編『昭和・平成家庭史年表』河出書房新社、2001年3月、43頁。ISBN 978-4309223704 
  11. ^ 初等科音楽:三勇士”. コロムビア (1943年2月). 2020年4月17日閲覧。
  12. ^ 新田藤太郎(kotobank)
  13. ^ 肉弾三勇士 青松寺(2007年11月30日時点のアーカイブ)
  14. ^ [1] 北川伍長像
  15. ^ [2] 爆弾(肉弾)三勇士の故郷を訪ねて
  16. ^ 堀内敬三『定本 日本の軍歌』(実業之日本社、1969年)P272


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肉弾三勇士

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軍神」の記事における「肉弾三勇士」の解説

詳細は「爆弾三勇士」を参照爆弾三勇士」とも。第一次上海事変時、国民革命軍19路軍が上海郊外築いた陣地鉄条網に対して突撃路を築くため、点火した破壊筒をもって敵陣突入爆破し、自らも爆死した独立工兵18大隊久留米)の3名の一等兵戦死後伍長)のことを指す。昭和期入って初めての軍神江下武二 伍長 北川丞 伍長 作江伊之助 伍長 東京青松寺には、彼らの銅像一部残されている。 また、田河水泡著「のらくろ」の『少年倶楽部1932年5月掲載分にこれをモチーフにした描写がある。その内容は、のらくろ部隊参加した戦いで鉄条網破壊作戦志願した3名が背に爆弾背負い鉄条網向かって行きそのまま爆死するというもの。のらくろはその戦の功績(敵大将生け捕った)で上等兵昇格したが、戦死した決死隊3名の墓前で涙を流す、珍しい作風締めとなっている。のちに刊行され単行本のらくろ上等兵』でリライトされた際には、3名が破壊筒携えていく、実際の「三勇士」に近い描写変更されている。

※この「肉弾三勇士」の解説は、「軍神」の解説の一部です。
「肉弾三勇士」を含む「軍神」の記事については、「軍神」の概要を参照ください。

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