熱源の多様性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 08:58 UTC 版)
「スターリングエンジン」の記事における「熱源の多様性」の解説
スターリングエンジンの理想気体における熱効率はカルノーサイクルのそれと同じく η t h = W Q H = Q H − Q L Q H = 1 − Q L Q H = 1 − T L T H {\displaystyle \eta _{\mathrm {th} }={\frac {W}{Q_{H}}}={\frac {Q_{H}-Q_{L}}{Q_{H}}}=1-{\frac {Q_{L}}{Q_{H}}}=1-{\frac {T_{L}}{T_{H}}}} である。つまり、高温側の温度が高く、低温側の温度が低いほど熱効率が高くなる。外燃機関であるために熱源を選ばないという特長があるが、同時に外燃機関であるために高温側の温度を高くしにくく、低温側の温度に熱効率が大きな影響を受ける。そのために低温側の冷熱源に無尽蔵の海水を用いることが出来る船舶用として開発が進められた。 潜水艦では1995年、スウェーデンのゴトランド級潜水艦に最初に搭載された。日本では、はるしお型の練習艦あさしおにて試験され、その実用性が確認されたことから、そうりゅう型潜水艦に正式採用され、2009年3月から海上自衛隊で運用されている。 国内の船舶ディーゼル機関の排熱回収システムとしてはeスター(パナソニックの社内ベンチャー会社)と海技研が共同で開発しており、内航船にて実運航が行われている。 熱源として、太陽熱や地熱、放射性同位体の放射性壊変により発生する熱や内燃機関等の廃熱等も利用できる。体温程度の低温度差でも作動する。
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