江古田の読み方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 13:09 UTC 版)
江古田の読み方については「えごた」「えこだ」「えこた」が混在している。 練馬区にある江古田の富士塚のふりがなは「えこだのふじづか」であると、国が正式に定めている。 西武の江古田駅は「えこだ」と読む。江古田駅前の商店街や銀行の支店も「えこだ」と読む。江古田駅近くに江古田二又というバス停があるが、バス会社によって読みが異なり、国際興業バスでは「えこだふたまた」、対する都営バスでは「えごたふたまた」と読む。 江古田通りは目白通りとの交差点を境に中野区道と練馬区道とに分かれるが、練馬区道は「えこだどおり」、中野区道は「えごたどおり」と読む。その境目の交差点にある大江戸線新江古田駅は「しんえごた」と読む。 古くは1889年(明治21年)、江古田村戸長による上申書では、江古田の語源といわれる寺を「エゴ寺」と表記していた。 濁らず「えこた」と表記することもあり、江戸時代・文化文政期編纂の「新編武蔵風土記稿」では江古田村の村名に「エコタ」という仮名を振っていた。昭和戦前期に架けられた江古田大橋のプレートは、「えこたおおはし」である。 地名としては「えごた」が正しいようである。中野区江古田にある中野区立歴史民俗資料館によると、地名としては古くから「えごた」であり、中野区では「えごた」としか認識しておらず、中野区民も「えごた」と読むことが多い。練馬区側では「えこだ」と読むことが多いが、練馬区立石神井公園ふるさと文化館によると、かつて練馬区にあった江古田町(現・旭丘)の読み方も「えごたちょう」であり、「えごた」と読む練馬区民はいる。 「えこだ」の読み方は、江古田駅の駅名から広まった可能性が高いという。同駅は武蔵野鉄道が1923年、はじめて江古田の名を入れて改名した時は「えごた」と読んだが、1946年(昭和21年)の西武鉄道発足時、「えこだ」に変わった。変更理由は不明である。2017年(平成29年)夏、NHK衛星放送の番組スタッフらが江古田駅に問い合わせたが、資料を得られなかった。2019年のニュース記事では西武鉄道に聞いたところ、明確な資料は残っていないものの練馬区側で「えこだ」と呼ぶ傾向があったため、駅名も「えこだ」になったと回答。中野区立歴史民俗資料館は、練馬側の江古田新田は中野側の江古田の本村と区別するため「えこだ」と呼んでいたと回答。練馬区立石神井公園ふるさと文化館は、練馬区が江古田町を旭丘へ改称した理由も、中野区の江古田と区別するためだったと回答。
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