樺太庁鉄道20形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/13 09:52 UTC 版)
「国鉄8550形蒸気機関車」の記事における「樺太庁鉄道20形」の解説
1921年(大正10年)、5両が導入されたもので、こちらはアルコ社クック工場製(製造番号63095 - 63099)であった。すでに過熱式の高性能機関車が量産されている時期に「20年前の最新鋭機」の導入とは不可解なものがあるが、商社の売込みにより、既設計の同形車の導入をしたと見るべきであろう。当時の樺太庁鉄道の仕様に従い、ブレーキ装置は真空式で、内地の車両に先駆けて自動連結器を装備していたが取付位置が低かった。また、煙突が原型のパイプ式に対して鋳物製、動輪のスポークの本数が原型13本に対して12本であるなど、若干仕様に差があった 形式番号は当初20形(20 - 24)と称していたが、1922年(大正11年)に8400形(8400 - 8404)に改称され、1928年(昭和3年)に鉄道省の同形機に準じて8550形(8550 - 8554)に改められた。1943年4月1日付けで南樺太の内地化が行われ、樺太庁鉄道は鉄道省に編入されたため、これらは旧九州鉄道車の続番(8611 - 8615)に改称された。 1945年8月のソ連軍による南樺太占領にともない接収され、翌年ソ連国鉄に編入されたが、その後の動向は明らかでない。
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