検査の実際
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:41 UTC 版)
「胎児性フィブロネクチン」の記事における「検査の実際」の解説
胎児性フィブロネクチンの検出法の原理は、モノクローナル抗体を使ったサンドイッチ酵素免疫測定法である。 特徴は、高い感度および特異性で、操作は簡単で痛みはない。結果は早くわかる。 検査は22週齢から34週齢で行なう。膣内に出血がないこと、また、24時間以内に性行為をしていないことが必要である。 膣分泌物の専用綿棒(滅菌処理済)を後膣円蓋に挿入し、約10秒間静置または静かに回して分泌物を吸収させる。 なお、検体の採取は膣洗浄前に行う。 膣から採取した試料を、抗・ヒト・胎児性フィブロネクチン・マウス・モノクローナル抗体を結合させたマイクロプレートの穴(ウェル)に滴下し、反応させる。試料中にヒト・胎児性フィブロネクチンがあれば、穴(ウェル)の抗体に結合する。 非特異的物質を洗浄除去し、アルカリホスファターゼ標識抗ヒト・フィブロネクチン・ヤギ・ポリクローナル抗体をマイクロプレートの穴(ウェル)に滴下し、反応させる。つまり、ヤギ抗体-抗原-マウス抗体のサンドイッチにする。 洗浄後、基質を滴下し、酵素反応をさせ発色量をマイクロプレートリーダーで分光学的に測定する。同様の操作を陰性および陽性コントロールを用いて行い、これらの吸光度を比較して結果を判定する。
※この「検査の実際」の解説は、「胎児性フィブロネクチン」の解説の一部です。
「検査の実際」を含む「胎児性フィブロネクチン」の記事については、「胎児性フィブロネクチン」の概要を参照ください。
- 検査の実際のページへのリンク