有史の火山活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 23:01 UTC 版)
「硫黄島 (東京都)」の記事における「有史の火山活動」の解説
有史以来の主な火山活動は水蒸気爆発である。 顕著な活動として、1889年(明治22年)または1890年(明治23年)から記録が残されている。水蒸気噴火や海面変色が1922年、1935年、1944年、1957年、1967年、1968年、1969年、1975年、1978年、1980年、1982年、1993年、1994年、1999年、2001年、2004年、2007年、2012年、2013年に記録された。2012年の活動では、ミリオンダラーホール(噴気孔)から最大100 m程度の距離まで泥噴出が観測された。2015年8月7日未明にも北の鼻にて水蒸気爆発と見られる噴火活動が観測されている。 島の各地に現在も硫気と地熱を伴う噴気が見られ、ときおり熱泥を吹き上げて数メートル程度の孔口を開けることがある。沖合の北ノ鼻西方(約850 m)、南東岸南西部沖二ツ根の東北東(約1,500 m、約1,850 m)海底の硫気孔が確認されており海水を変色させている。 これらの活動の熱源として、1980年に行われた地磁気観測の結果から、地下2 kmよりも浅いところにキュリー温度を超える高温領域(マグマ溜まり?)が有ると推定されている。震央から1000 km以上離れた地震により硫黄島周辺で微少地震が活発化する現象が、1983年日本海中部地震、1984年九州南東沖の地震、1993年北海道南西沖地震に伴うその後の地形観測で報告されている。
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