日電協非加盟メーカーの動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 09:50 UTC 版)
「オールドバー」の記事における「日電協非加盟メーカーの動向」の解説
日電協非加盟メーカーの主導権はマツヤ商会に移り、解散したパル工業から開発スタッフを引き継ぎ、パル工業の台にデザインが似ていた台をいくつか発売していた。マツヤ商会の台にはJSIが開発したスルースタート機能とコイン投入口が採用されているなど、JSIの影響も残っていた。マツヤ商会はその後倒産してしまったが、2008年に台の生産を再開した。 マツヤ商会の次に現れた日電協非加盟メーカーはパチンコメーカーSANKYOの系列会社であるダイドー(現:ビスティ)である。ダイドーは1999年に第1機種目のメイクエを発売してから、日電協加盟メーカーに遜色のないゲーム性の台を次々と発売していき、日電協非加盟メーカーの主導権を完全に握った。その後ダイドーはフィールズと提携して社名をビスティに変更したほか、親会社のSANKYOも第1機種目のボンバーパワフル以降自社ブランドで発売するようになり、現在も両社とも積極的に台を発売している。 1997年にパチンコメーカーの団体である日本遊技機工業組合(日工組)が日電協と同じような新規参入を困難にするシステムを取っていたとして公正取引委員会の排除勧告が出されると、日電協も方針を転換して日電協非加盟メーカーにも特許や実用新案の使用を許諾するようになり、その後は日電協非加盟メーカーが次々と現れ、日電協加盟メーカーの数をしのいでいった。なお、ダイドー、SANKYOのほかにも大一商会、藤商事など日工組加盟メーカーも多くがパチスロに参入するようになり、4号機まではメーカーごとに別だった証紙を5号機以降は日工組が統一して発行するようになった(日電協にも加盟している高砂電器産業(現:コナミアミューズメント)、オリンピア、サミー、メーシー販売を除く)。 数ある日電協非加盟メーカーの中でもミズホとエレコは珍しい存在である。日電協加盟メーカーユニバーサルエンターテインメントの100%子会社であるにもかかわらず、アルゼの特許を使用して日電協非加盟メーカーとして台を発売している。両社はかつて前身の会社が日電協加盟メーカーであったが、ユニバーサル本体に吸収合併され、新たにユニバーサルの100%子会社として設立されたために会社の法人格が継承されておらず、日電協加盟の権利を得られなかったためである。ユニバーサルは日電協加盟メーカーであるため純粋な日電協非加盟メーカーとはいえないが、ミリオンゴッド(ミズホ)の問題では日電協が対処することが出来なかった。なお、日工組においてはミズホの前身の会社が日工組加盟メーカーであったが、こちらは加盟の権利を得られたためミズホも日工組加盟メーカーとなり、ミズホの5号機には日工組の証紙が発行されて出荷されている。 その他の主な日電協非加盟メーカーはマツヤ商会の倒産後に開発スタッフが移ったエマがある。かつて日電協非加盟の有力メーカーだったSNKプレイモアは2008年4月1日付で日電協に加盟したが、パチスロ事業撤退に伴い2016年6月に脱退した。
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