日本資本主義論争とは? わかりやすく解説

にほんしほんしゅぎ‐ろんそう〔‐ロンサウ〕【日本資本主義論争】

読み方:にほんしほんしゅぎろんそう

昭和2〜12年(1927〜37)ころ、日本マルクス主義理論家の間で、革命戦略日本資本主義性格規定をめぐり行われた一連の論争労農派講座派戦略論争・封建論争を闘わせ、日本社会科学発展大きな影響与えた


日本資本主義論争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 16:34 UTC 版)

日本資本主義論争(にほんしほんしゅぎろんそう)とは、1933年頃から1937年頃まで行われたマルクス主義に立つ歴史家経済学者の論争のこと。広義には1927年頃から1932年頃まで日本共産党と労農派の間で行われた日本民主革命論争を含めていうこともある。日本資本主義の性格について、講座派労農派の間で激しく論戦が交わされた。いわゆる時代区分論の一つである。




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日本資本主義論争

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明治維新」の記事における「日本資本主義論争」の解説

昭和初期代表的な維新論として、マルクス主義者よるものがある。野呂榮太郎は「日本資本主義発達史」(1927年)で明治維新を「ブルジョワ革命としての明治革命」とし、「資本家資本家地主とを支配者たる地位に即かしむるための強力的社会変革」と規定したが、コミンテルンの「日本問題に関する決議」により野呂はこの説を放棄した。しかし、その後山田盛太郎野呂栄太郎服部之総羽仁五郎らは『日本資本主義発達史講座』(1932-1933年、岩波書店)をまとめた。これに対して労農派批判し、同講座執筆陣講座派とされて、日本資本主義論争(1933年-1937年)が起こった日本共産党活動方針巡って講座派労農派それぞれ二段階革命論一段階革命論唱えた労農派明治維新により日本資本主義段階突入した考えマルクス主義唯物史観の公式通りただちに社会主義革命目指すべきだと主張したに対して講座派明治維新不完全な民主主義革命であり、日本未だ封建的な段階にあるとし、まずブルジョワ民主主義革命目指しその先社会主義革命はあるという二段階革命論主張した1934年特別高等警察による野呂栄太郎拷問死し、さらに1936年コム・アカデミー事件での講座派一斉検挙により壊滅した1937年人民戦線事件労農派一斉検挙された。 終戦後講座派復活し羽仁五郎は『明治維新』(岩波新書)、『明治維新研究』(岩波書店)を刊行した

※この「日本資本主義論争」の解説は、「明治維新」の解説の一部です。
「日本資本主義論争」を含む「明治維新」の記事については、「明治維新」の概要を参照ください。

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