日本の天皇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 19:31 UTC 版)
現在までに重祚した天皇は2人で、皇極天皇が斉明天皇として、孝謙天皇が称徳天皇として、それぞれ重祚している。 皇極天皇の場合は、子の中大兄皇子(天智天皇)の政治的思惑による時間稼ぎである。孝謙天皇の場合は、自身の政治的思惑から一度皇位を譲った相手(淳仁天皇)を廃位している。 後醍醐天皇は元弘の乱によって隠岐に配流となり、代わって光厳天皇(現在では北朝天皇とされている)が即位したものの、後に隠岐を脱出し帰京した後醍醐天皇によって光厳天皇の在位は否定された。光厳天皇の治世を挟んでの後醍醐天皇の前後2回の治世を重祚とみるかどうかは諸説がある。北朝を正統とする立場であっても、後醍醐天皇を重祚とするかどうかは歴史書によって異なり、光厳天皇の治世をはさんだ後醍醐天皇の重祚と見てこれを2代分に数える歴史書と、重祚とみなさず前後あわせて1代と数える歴史書とが併存している。一方、南朝を正統とする立場においては、隠岐に配流となっていた期間も後醍醐天皇の在位は継続しており重祚ではなく、光厳天皇の在位は無かったことになっている。ただし光厳天皇は建武政権においても上皇として処遇されていた。 2019年4月30日をもって明仁が退位し皇室典範制定後初の上皇となったが、天皇の退位等に関する皇室典範特例法第3条により、皇位継承権が認められていないため現在の上皇は重祚できない。
※この「日本の天皇」の解説は、「重祚」の解説の一部です。
「日本の天皇」を含む「重祚」の記事については、「重祚」の概要を参照ください。
- 日本の天皇のページへのリンク