新規製造車解説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 22:09 UTC 版)
ここでは、新規に製造された111系・113系の番台区分を解説する。改造車両の番台区分については次節を参照。 1962年に登場した111系の出力強化版として、113系の0番台が1963年に登場した。1969年に登場した1000番台は、総武快速線の地下線乗り入れのため防火対策車として投入された。1972年の1000番台増備車(通称1000'番台)は地下線でのATC導入に伴う設計変更車となり、ATCへの対応とともに冷房化(一部冷房準備工事)も実施されている。 1974年の湖西線開業に伴って、1000番台増備車の冷房化・防火構造をベースに耐寒耐雪構造を取り入れた700番台が投入された。暖地用0番台の1974年以降の増備車(通称0'番台)においても、700番台や1000番台増備車と同様の冷房化・防火構造が取り入れられた。 1978年に登場した2000番台では、クロスシートのシートピッチ拡大が行われた。1979年には1000番台のシートピッチ拡大版として1500番台が、1980年には700番台のシートピッチ拡大版として2700番台が投入されている。 113系0番台と1000番台で新製冷房車のグループに「'」(ダッシュ)を用いて呼称する表現は、電車発達史研究家の福原俊一が国鉄分割民営化前に寄稿した鉄道趣味誌の記事が発祥である。当時の幕張電車区や国鉄本社運転局で「113'」と表記していたことに着想を得て、ダッシュに「New・新」の意味合いを持たせたもので、福原による非公式の表現であったが、後の趣味誌にもこの表現は拡大した。
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