散逸
散逸関数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 14:37 UTC 版)
散逸によるエネルギーの時間当たりの減少量を散逸関数という。例えば摩擦を伴う運動に関しては、速度を v、動摩擦係数を c とすると、エネルギー減少速度(dE/dt)は1/2 cv2 に比例するため、これが散逸関数となる。電流に関しては、電流を I、抵抗を R とすると、散逸関数は RI2 となる(ジュールの法則)。 散逸関数は熱力学にも応用できる。外力とその結果の変位・流れとの間に線形応答が成り立つときは、変分原理によって相反関係が導かれる。流れの場合、エントロピーの生成速度は散逸関数を絶対温度で割ったものに等しい。力が周期的な場合は、単位時間あたりのエネルギー散逸(パワーロス)は複素感受率で表される。
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