線形応答とは? わかりやすく解説

線形応答理論

(線形応答 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 18:04 UTC 版)

線形応答理論(線型—、せんけいおうとうりろん、: linear response theory)は、熱平衡状態にある系に、磁場電場などの外場が加わった時、その外場による系の状態の変化(応答)を扱う理論である。非平衡な状態を扱うための理論として、その形成には久保亮五、森肇、冨田和久、中野藤生中嶋貞雄ら日本人研究者が大きく貢献しており、特に久保亮五は代表者として彼らの仕事をまとめたことで有名になった(一例:[1])。


注釈

  1. ^ この手の議論は1953年に高橋秀俊がすでに指摘していた[21]

出典

  1. ^ R. Kubo, J. Phys. Soc. Jpn., 12, (1957) 570.
  2. ^ 宮下精二『有限温度の物理学』丸善、2004年
  3. ^ 早川尚男『臨時別冊数理科学 SGCライブラリ 54 「非平衡統計力学」 2007年 03月号』サイエンス社、2007年。 
  4. ^ P. Langevin, C. R. Paris, 146, 530, (1908)
  5. ^ J. B. Johnson, Nature, 119, 50, (1927)
  6. ^ H. Nyquist, Phys. Rev. 31, 101, (1928)
  7. ^ L. Onsager, Phys. Rev. 37, 405, (1931), ibi, 38, 2265, (1931)
  8. ^ J. Yvon, La théorie statistique des fluides et l'équation d'état (Paris, Hermann, 1937)
  9. ^ J. G. Kirkwood, J. Chem. Phys. 3, 3, (1935), ibid 7, 919 (1939)
  10. ^ M. Born, M. S. Green, Proc. Roy, Soc. London A 190, 445, (1947)
  11. ^ A General Theory of Liquids (Cambridge University Press, 1949), N. N. Bogoluibov, J. Phys. USSR. 10, 180, (1946)
  12. ^ H. B. Calenn, T. A. Welton, Phys. Rev. 83, 34, 1951)
  13. ^ M. S. Green, J. Chem. Phys. 20, 1281, (1952), ibid, 22, 398, (1954)
  14. ^ H. Takahashi, J. Phys. Soc. Jpn. 7, 439, (1952)
  15. ^ R. Kubo, K. Tomita, J. Phys. Soc. Jpn. 9, 888, (1954)
  16. ^ R. Kubo, J. Phys. Soc. Jpn. 12, 570, (1957)
  17. ^ 中野藤生,物性論研究 84,25,(1955). H. Nakano, Prog. Theor. Phys. 15, 77, (1956)
  18. ^ S. Nakajima, Adv. Phys. 4, 363, (1955), 中嶋貞雄, 物性論研究, 88, 45, (1955)
  19. ^ M. La, Phys. Rev. 190, 1921, (1958)
  20. ^ R. P. Feynman, unpublished.
  21. ^ N.G. van Kampen, Physica 5, 279, (1971).



線形応答

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 10:23 UTC 版)

グリーン関数 (多体理論)」の記事における「線形応答」の解説

線形応答理論久保理論応答関数 Φ A , B {\displaystyle \Phi _{A,B}} は、遅延グリーン関数 G A . B r {\displaystyle G_{A.B}^{\mathrm {r} }} と同じ形をしている。遅延グリーン関数温度グリーン関数 G A . B τ {\displaystyle G_{A.B}^{\tau }} を解析接続すると得られる物理量 A , B {\displaystyle A,B} は一組生成演算子消滅演算子用いて表されることが多くその場合の温度グリーン関数は2粒子温度グリーン関数となる。2粒子温度グリーン関数は、ファインマンダイアグラム展開することができる。

※この「線形応答」の解説は、「グリーン関数 (多体理論)」の解説の一部です。
「線形応答」を含む「グリーン関数 (多体理論)」の記事については、「グリーン関数 (多体理論)」の概要を参照ください。

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