改め文方式の改善の試み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 13:39 UTC 版)
「改め文方式」の記事における「改め文方式の改善の試み」の解説
このように、日本では、従来より、国及び大部分の地方自治体で、改め文方式による法令の改正が行われてきた。 しかし、改め文で記述された法令は、対象となる既存の法令のうち、どの部分をどのように改めるかを逐語的に記述したものであることから、既存の法令の内容を知らなければ、改め文だけでどのような改正が行われたかを理解することが難しい。 このことから、改正の内容を分かりやすくするための工夫として、改正を当該条文又は法令全体を全部改正する形で行う、いわゆる全文改め方式が考案されているが、これを全面的に導入した例はないようである。 このほか、従来より行われてきた試みとして、国では、官報に「法律・政令のあらまし」を、ホームページに新旧対照表等を掲載している。地方公共団体の中には、さらに進んで公報自体に新旧対照表を併載するところもある。 また、議会に提出される議案自体にも、改正の内容を分かりやすく示すための参考資料として、新旧対照表が添付する場合が多い。 それならば、最初から新旧対照表自体を一部改正法令としてしまおうというのが、新旧対照表方式の基本的な発想である。 なお、日本以外にも、韓国や中国、台湾などでも法案の資料として新旧対照表を作成している。また、ドイツでも、民間レベルで法令の新旧対照表を提供しているサイトがある(例)。これに対し、米国では、法令案の修正の場合において、いわゆる「見消し」を作成することが規則で定められている(例)。
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