捜査の遅れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 02:40 UTC 版)
この事件の捜査に対して、警察関係者からは、警視庁少年事件課の初動捜査の遅れがあったとの指摘がある。東京スポーツが、警察関係者に取材したところ「当初、警視庁の捜査1課が少年事件課に応援を申し出たんですが、メンツを気にした少年事件課が断り、結果的に少年を取り逃した。その間にも少年は警察の無能ぶりをあざ笑う動画を連投。同課は『ニュースで取り上げて刺激したから少年が逃げたんだ』と報道したテレビ局を締め出すなど、八つ当たりもいいところだった。」というコメントが返ってきており、警視庁少年事件課の自己のメンツのみを意識した捜査が、逮捕まで時間をかける結果となったことが指摘されている。この捜査及び逮捕の遅れが、事件の話題性をさらに煽り、結果として、少年の身柄を新幹線で東京に移送する際も、東京駅に報道陣が集まったことを警視庁が察知すると、当初下車予定であった東京駅ではなく品川駅で少年を下車させるなど、警察当局として過剰なマスコミ対策を行わざるを得ない状況になった。一方で、逮捕当日の滋賀県警察の動きについては、米原駅でのわずか5分しかない停車時間に加え、センター試験当日で受験生らしき若者も少なくないなか、約300人の乗客のなかから少年を米原警察署の署員3名、米原駅前交番及び長浜警察署からの応援それぞれ2名の計7名で確保できたことについて、産経新聞が逮捕の一部始終を記事にするなど、評価がされている。
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