抗生物質内服
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 09:38 UTC 版)
抗生物質の内服は皮下膿瘍や囊腫内での細菌増殖を抑える。国際的な推奨では、耐性菌の出現の懸念のため3か月をめどとし再判定し、内服抗菌薬のみとか、外用の抗菌薬との併用は避ける。日本で、ざ瘡への適応がある内服抗菌薬はロキシスロマイシン、レボフロキサシン、トスフロキサシン、ファロペネム、セフロキシム アキセチル、ドキシサイクリンである。テトラサイクリン系やクラリスロマイシン、エリスロマイシンは、ざ瘡に対する適応はない。ざ瘡は感染症ではない(#鑑別疾患) アメリカ合衆国の副作用の強いイソトレチノイン使用前の抗生物質の平均使用期間は331.3日、1年以上使用した症例は33.6%であった。複数の医療機関を利用してた事例に限ると、平均使用期間は380.2日。抗生物質の第一選択肢としてミノサイクリンが44.4%、ドキシサイクリンが40.5%、アジスロマイシンが3.2%。第二選択肢はアジスロマイシンが20.3%。ドキシサイクリン使用者の80%が次にミノサイクリンを使用した可能性が高い。 イギリスの一般開業医を対象とした、後ろ向きコホート研究の報告。テトラサイクリン系による内服治療の平均継続期間は175.1日であった。29%の症例が6ヶ月を超えていた。ざ瘡の重症度と臨床転帰は不明。
※この「抗生物質内服」の解説は、「尋常性痤瘡」の解説の一部です。
「抗生物質内服」を含む「尋常性痤瘡」の記事については、「尋常性痤瘡」の概要を参照ください。
- 抗生物質内服のページへのリンク