戦時改修
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J・K級を含めた英駆逐艦は、最大仰角40度として対空射撃にも限定的に対応した45口径12cm砲を搭載して第二次世界大戦に突入したが、最大仰角40度では急降下爆撃に対抗困難であり、開戦後間もなく、これは対空兵器としては不十分であることが明白になった。このことから、DCT方位盤に測距用の285型レーダーの装備が進められるとともに、1940年の決定に基づき、後部魚雷発射管とバーターに45口径10.2cm単装高角砲(QF 4インチ砲Mk.V)1基を搭載した。ただし本級では、この45口径10.2cm単装高角砲は方位盤などによる射撃指揮を受けておらず、有効性は限定的であった。39口径40mm機銃も近接防空火力としては不十分と判断されたことから、70口径20mm機銃が増備された。 また他の艦級と同様にレーダーの装備も行われており、早期警戒用として286型または291型レーダー、目標捕捉用として276型または293型レーダーなどが搭載された。大戦末期まで残存していたジャーヴィス及びジャベリンは、ラティスマストへ改修を受けた。 そして最後に建造されたN級では、これらの改修を最初から適用した状態で建造するとともに爆雷搭載数も45発に増加している。
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戦時改修
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「トライバル級駆逐艦 (2代)」の記事における「戦時改修」の解説
上記の通り、本級では新開発の45口径12cm連装砲を装備化したものの最大仰角40度では急降下爆撃に対抗困難であり、大戦が勃発すると間もなく、これは対空兵器としては不十分であることが明白になった。1940年5月の決定に基づき、3番砲は45口径10.2cm連装高角砲(QF 4インチ砲Mk.XVI)に換装され、その管制のため285型レーダーを備えたDCTが搭載された。また39口径40mm機銃と62口径12.7mm機銃も近接防空火力としては不十分と判断されたことから1942年までに撤去され、70口径20mm機銃の単装銃架6基が搭載され、うち4基は後に連装化された。 電波兵器の搭載も行われた。まず上記改修と同一時期に対空捜索用の286PQ型レーダーと電子戦支援用の短波方向探知機(HF/DF)および中波方向探知機(MF/DF)が搭載された。またレーダーは、後に早期警戒用の291型レーダーと293型レーダーが搭載されるようになった。 また水雷兵器についても、爆雷の搭載数増加が行われた。
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