当所・急所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:24 UTC 版)
当所(用いる部位) 臂(うで): 指先当(ゆびさきあて)<指尖>:突出、両眼突、摺上* 拳当(こぶしあて)<拳固>、<握拳>:斜当、横当、上当、突上、下突、後突、後隅突、突掛、横打、後打、打下、後押*、前斜当※、前当※、大前斜当※、大横当※、大前当※、大上当※、左右打※、前後突※、(両手)上突※、大(両手)上突※、左右交互下突※、両手下突※、後突・前下突※ 手刀当(てがたなあて、手掌の小指側縁)<手刀>:切下、斜打、後取*、斜上打※、斜下打※、大斜上打※ 肘当(ひじあて)<肘頭>:後当、後取*、大後当※、前後突※ <手甲> 脚(あし): 膝頭当(ひざがしらあて)<膝頭>:前当、両手取*、逆手取* 蹠頭当(せきとうあて、足蹠の前端)<足底あるいは足玉>:斜蹴、前蹴、高蹴 踵当(かかとあて)<踵玉>:後蹴、横蹴、足踏* 頭部: <頭部>(前頭部及び後頭部) 上記は嘉納治五郎『柔道教本』(1931年)、<>は『世界柔道史』「活法と当て身」(1965年)、*は『決定版 講道館柔道』講道館著(1995年)、『日本の武道』「講道館柔道の技名称一覧」日本武道館編(2007年)、※は精力善用国民体育、の分類に拠る。当身技の大部分は、腕や脚でもって掛けられるが、頭部もときに使われる。前頭部及び後頭部を力点として使う。相手に抱きつかれたとき、前からならば前額部で、後ろからならば後頭部で相手の顔面を攻撃する。当て身技を使うときは、敏捷軽快であると同時に、冷静沈着にして、正確に当てなければならないが、当てた後は、当てた時の早さと同じ速度で(むしろそれ以上速く)、後ろに引き、直ちに次の動作にうつる構えをしなければならない。故に打てば必ず引くことを、合わせて練習しなければならない。 急所 急所は、天神真楊流の名称を踏襲している。天倒、霞、鳥兎、獨鈷、人中、三日月、松風、村雨、秘中、タン中、水月、雁下、明星、月影、電光、稲妻、臍下丹田、釣鐘(金的)、肘詰、伏兎、向骨。当身技は形の中で教授されるが、のちには昇級・昇段審査においても行われる事が稀である為、柔道修行者でもその存在を知らない事も多く、また指導者も少なくなった。
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