じゃっ‐かん〔ジヤククワン〕【弱冠】
弱冠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 23:39 UTC 版)
(《礼記》曲礼上の『二十を弱と曰ひて冠す』から)20歳のこと。近代では少し意味が広がり、20歳前後を指すようになった。しかし「わずか○○歳にして」の文脈で使用されることが多く(弱冠8歳にして・・など)、8歳というのはどう見てもこれに当てはまらないので、誤用としてみなされる。同じ読みで「若干」があるが、年齢には用いないので若干8歳、とするのも間違い。弱冠を若冠と表記する誤りもある。出典が男子20歳の異称であるため、女子にそのような言い方をするのは適切・適格ではない。
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弱冠
出典:『Wiktionary』 (2018/03/31 18:00 UTC 版)
名詞
用法
出典
二十歳を「弱」と称し、冠をかぶる、即ち正装をする年齢となったことから。
- 礼記・曲礼上
- 【白文】
- 人生十年曰幼 學 二十曰弱 冠 三十曰壯 有室 四十曰強 而仕 五十曰艾 服官政 六十曰耆 指使 七十曰老 而傳 八十九十曰耄 七年曰悼 悼與耄雖有罪不加刑焉 百年曰期 頤
- 【訓読文】
- 人生十年を「幼」と曰ふ、學ぶ。二十を「弱」と曰ふ、冠す。三十を「壯」と曰ふ、室有り。四十を「強」と曰ふ、而して仕ふ。五十を「艾」と曰ふ、官、政に服す。六十を「耆」と曰ふ、使を指す。七十を「老」と曰ふ、而して傳ふ。八十九十を「耄」と曰ふ、七年「悼」と曰ふ、悼と耄とは罪有りと雖へども刑を加えず。百年を「期」と曰ふ、頤う。
- 【現代語訳】
- 生まれてから十年目を「幼」と言い、先生について学び始めるときである。二十を「弱」と言い、元服して冠をかぶる歳である。三十を「壯」といい、結婚をする歳である。四十を「強」と言って、正式に仕える。五十を「艾」といい、部下に指図するようになる。六十を「耆」と言い、部下に任せられるようになる。七十を「老」と言い、後任に引き継ぐ。八十九十を「耄」といい、七歳を「悼」というが、悼までと耄からとは、過ちを犯しても、刑を加えられることはない。百歳を「期」といい、周囲が大事に養う。
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