巨額赤字と訴訟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 03:14 UTC 版)
計画では合計42万人入場し、有料会場では35万人で前売り券28万枚を見込んでいたが、実際には、会場に合計でも230,152人しか入場しておらず、その結果約4億円を損失を計上し税金で賄った。 ただ当時の実施委員会では、宿泊人数や熱海駅の乗降客数が8年ぶりに増え、バスやタクシーも多くの人々が使い、観光施設や飲食店も活性化して、更には博覧会を契機に花を植える市民も増えていることから効果があったと結論付けた。当時の川口市雄市長や、衆議院議員の二階俊博も効果があったとしている。 しかしながら市民の間では全く効果がないという認識でいる人々も居り、その後住民訴訟となった。結果は一審二審で熱海市が勝訴したものの、その間に市長が齊藤栄へと変わり、2008年1月8日熱海花の博覧会検証委員会を設置し失敗の原因を探った。 その原因として以下が挙げられた。 準備期間が短すぎた。 実質的に行政主導で、総合プロデューサーに十分な権限を持たせなかった。 根拠に乏しい数字目標と予算編成。 観光客が少ない時期での開催。 市民の博覧会に対する認識や熱意の低さ。 結果的に赤字になった事で熱海市の財政に大きなダメージを与える結果となり、後に齊藤栄市長が「市財政危機宣言」を発表する事になってしまった。
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