巫になる過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 21:20 UTC 版)
人が巫になる(入巫・成巫)過程にはいくつかの種類があり、地方によってさまざまである。 大きく修業型と啓示型があり、これらの転化型または応用型と呼べるものもある。修業型には東北地方のイタコが挙げられる。これは盲目の女子が初潮前に師匠に弟子入りして巫業の修業をし、ある時期にテストを受けて一人前のイタコとして認められる。啓示型には沖縄のユタや津軽地方のゴミソなどが挙げられる。啓示型を更に細かく分けると偶発型と修行型に分けられる。偶発型はそれまで普通だった人がある日突然神がかってしまい、それが神の啓示であると周囲から認められるものである。修行型は、普通人が人生の苦難に遭い、宗教的な修行を積む過程で神の啓示を受けるものである。しかしこれら啓示型であっても啓示を受けただけでは十分でなく、更に巫術の修得のための修練が必要とされる。
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