小学校の理科教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 03:19 UTC 版)
1947年の学習指導要領「試案」から掲載が認められ、1954年から施行された理科教育振興法の規程に基づく「理科教育のための設備の基準に関する細目を定める省令」に百葉箱が載ったことから、全国の小学校に設置され、気象観測が行われた。 現行の同省令には「気象の学習用具」と記載されているのみで、必ずしも百葉箱を設置する必要はないが、空間の放射線量を測れる百葉箱が開発されたり、東日本大震災に係る私立学校施設災害復旧事業の補助対象に挙げられており、古いものは更新されている。また、東京のヒートアイランド現象の観測のため、2002年7月から2010年3月まで、都区部の小学校100校(2003年度からは106校)の百葉箱内にデータロガー付温湿度計を設置したMETROS100が運用されたことから、目につきやすく親しみやすい測定器具として現役である。百葉箱を用い、教育目的で観測している場合の観測データは、気象業務法に定められている気象観測の対象外の観測となるので、インターネット等で公表する場合は明示することが求められている。
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