安息香酸無水物とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > 安息香酸無水物の意味・解説 

安息香酸無水物

分子式C14H10O3
その他の名称無水安息香酸、Benzoic anhydride、Dibenzoic acid anhydride、Dibenzoic anhydride、Banzoyl benzoate、Benzoyl anhydride、Benzoic acid anhydride、ベンゾイルベンゾアート、安息香酸無水物、Bisbenzoic anhydrideBis(benzoic acid) anhydride
体系名:1,3-ジフェニル-2-オキサプロパン-1,3-ジオンビス(安息香酸)無水物、二安息香酸無水物、ビス安息香酸無水物


無水安息香酸

(安息香酸無水物 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/04 03:47 UTC 版)

無水安息香酸[1]
識別情報
CAS登録番号 93-97-0 
PubChem 7167
ChemSpider 6899 
UNII 9K7X34FOV2 
EC番号 202-291-1
バイルシュタイン 516726
特性
化学式 C14H10O3
モル質量 226.23 g mol−1
外観 白色の固体
密度 1.1989 g cm−3 at 15 °C
融点

42 °C, 315 K, 108 °F

沸点

360 °C, 633 K, 680 °F

磁化率 -124.9·10−6 cm3/mol
危険性
NFPA 704
2
1
1
引火点 113[2] °C (235 °F; 386 K)
関連する物質
関連物質 安息香酸
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

無水安息香酸(むすいあんそくこうさん、benzoic anhydride)とは、有機化合物の一種で、安息香酸から誘導されるカルボン酸無水物安息香酸無水物とも呼ばれる。合成中間体として利用される無色の固体。

安息香酸に無水酢酸を作用させると、非対称酸無水物を経由して無水安息香酸が生成する。このとき、リン酸を触媒として加える[3]

安息香酸に塩化ベンゾイルを加えても、無水安息香酸が生成する。

無水安息香酸は求電子的なベンゾイル化剤としての反応性を示す。、あるいは塩基の存在下にアミンと反応してベンズアミド誘導体を、アルコールと反応して安息香酸のエステルを与える。求電子性は塩化ベンゾイルに劣るが、試薬としての取り扱いは容易である。

参考文献

  1. ^ Sciencelab msds”. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月26日閲覧。
  2. ^ aldrich product page”. 2015年12月26日閲覧。
  3. ^ Clarke, H. T.; Rahrs, E. J. Org. Synth. Coll. Vol. 1, 1941, 91. [1]


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「安息香酸無水物」の関連用語

安息香酸無水物のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



安息香酸無水物のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの無水安息香酸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS