孤独について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 04:44 UTC 版)
鬱病を患い自殺未遂、入院を繰り返し経験したリー。彼女の作品、インタビュー、エッセイでは度々孤独について触れている。 無口でいるときは、隠し事をするときほど孤独を感じなくてすむ。でも他者を遠ざけ、その価値を否定してしまう。 「一般的な意味で、私は基本的には自分を孤独な人間だと思っています。孤独というのは、常に、一人でいることを自分で選び取るものです。「寂しい」と思うことはありますが、それは感情です。孤独(ソリチュード)と寂しさ(ロンリネス)は全く別物です。私がもっとも寂しさを感じていたのは、中国の北京に住んでいた時です。大都会ですから、どこを見てもどこにでも人がいた。もちろん中国にはプライバシーというコンセプトがありませんから、プライベートなスペースでもない。でも、あの時が一番寂しかったと思います。アメリカに行ってからは、一転、常に自分のスペースがありました。そのことで孤独を好きになりました。孤独を楽しんでいるのです。でも寂しさは楽しめるものではありません」 「中国における孤独感は、親密になろうとしすぎるにもかかわらず、それほどには信頼が置けない人々から来ている部分もあり…(また)近年の歴史が絶えず書き換えられたり修正されたりしているという事実によって、個人的な記憶ともども集合的な記憶まで、人々の記憶が拭い去られてしまうことも関係があるように思います」
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