妄人と鬼律
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:02 UTC 版)
気脈の流れが乱れて邪気に満ちた九龍城では、妄想に邪気が取り付くことによる異常事態が頻発しており、その最も極端な形が「妄人(ワンニン)」と「鬼律(グイリー)」である。 妄人(ワンニン) 「物」に執着しすぎた人間の妄想に邪気が取り付いた結果、存在の半分が執着する「物」自体になってしまった人間。 鍵穴からのぞくことに喜びを感じていた男が妄人となった「鍵穴男」や、ボイラーが好きだった男が妄人となった「ボイラー男」などがいる。 半分「物」となってしまった彼らにとって唯一人間らしさを保ち続けることができる行為が「妄想すること」であり、妄想することをやめたとき、彼らは完全に「物」となってしまう。彼らはそれを自覚しており、完全に「物」となってしまわないようにするために、妄想することをやめることができない。 元々妄想好きな(妄想がユニークな)人間ほど邪気の影響で妄人化し易いが、作中の時期には妄想を全くしない人間ですら妄人化する事態が発生しており、主人公も戦闘に敗北する事で即座に妄人化してしまう。 鬼律(グイリー) 鬼律は妄人とは逆に、物に邪気が入り込み意思を持ったものであり、日本で言うところの「付喪神(九十九神)」というものに近い。鬼律は邪気を放ち、それに当たることで「気力」を完全に失った人間は妄人になってしまう。一般的なRPGにおける雑魚モンスターと中ボスに相当する。 鬼律は、鬼律になる以前の物であったころの姿の面影を残している。彼らを物に還す方法は、宿った邪気に相克する邪気をぶつけるか、邪気そのものを吸い取ることである。 胡同(フートン) リアルタイムダンジョンの舞台。元々は「路地」を意味する言葉だが、九龍では複数の建物が歪みながら繋がり、気脈の乱れによって邪気が充満してしまった空間をこう呼ぶ。あちこちに鬼律が蔓延り、彼らの放つ邪気に満ちているため、生身の人間が立ち入ることは非常に危険である。
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