天覧競馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:05 UTC 版)
明治天皇は1881年(明治14年)に北海道を巡幸したが、8月31日の最終目的地は札幌育種場競馬だった。この日、明治天皇は北白川宮、有栖川宮、大隈重信、大木喬任、黒田清隆を始め多くの者を引き連れて午後2時10分に来場し、午後5時20分に引き上げるまでに競馬3番組や北海道産の良馬、アイヌの野馬捕獲術などを天覧した。天覧競馬の番組表は現代に残っており、競馬の第1競走は5頭立てで距離は440間(800メートル)、第2競走は3頭立てで距離は550間(1000メートル),第3競走は5頭立て距離は440間(800メートル)。出場馬の体高も明記されておりもっとも背の低い馬は4尺2寸(127センチ)、高い馬でも4尺5寸(136センチ)。競馬3番組のうち騎手阿部哲三が2勝して白羽二重一疋、1勝した騎手橋野新太郎には白羽二重一反、アイヌには晒布一匹が与えられた。
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