天然水域への放流と拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/20 08:32 UTC 版)
「ウチダザリガニ」の記事における「天然水域への放流と拡大」の解説
天然水域への放流記録は、 滋賀県で3箇所(1926年10月30日に石寺内湖に65個体、1926年11月4日に淡海湖に30個体、1927年2月10日に大正池に25個体)、オオクチバスやブルーギルに捕食され生息密度が低下しているとの報告がある。 北海道で1箇所(1930年7月28日に摩周湖に476個体) 福井県で1箇所(1933年猪ヶ池(放流個体数不明)) 東京都で1箇所(放流年月日,場所および個体数不明) の記録が残されている、しかし滋賀県の石寺内湖および大正池、福井県の猪ヶ池では定着しなかったか、現在までの間に消失したと考えられる。 長野県安曇野市に分布する個体群の移入時期と由来は不明である。熊川真二(2011)は、1926年、1930年以外の個体群が長野県に放流された可能性があると報告している。この個体群の特徴は、他の生息地と比較し生息密度が低いことや生態系へ影響が北海道及び滋賀県の個体群とも異なっていると報告されている。なお、千葉県栄町(利根川水系)では2009年9月に生息を確認しているが、ウチダザリガニに寄生している寄生虫の分析から北海道あるいは福島県由来の個体と推定されている。
※この「天然水域への放流と拡大」の解説は、「ウチダザリガニ」の解説の一部です。
「天然水域への放流と拡大」を含む「ウチダザリガニ」の記事については、「ウチダザリガニ」の概要を参照ください。
- 天然水域への放流と拡大のページへのリンク