天津家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 08:18 UTC 版)
天津 忠尋(あまつ ただひろ) 声 - 水島大宙 主人公。アルビノの外見を持つ少年。彼が母の置手紙によって、数年ぶりに広島県三次市を訪れたことで物語は幕を開ける。代々「審神者(さにわ)」の能力を受け継ぐ天津一族の末裔で、妖(あやかし)と朝廷、双方の注目を集めている。幼少より病弱で現在でも喘息の発作持ちである。妙に大人びた、とっつきにくい面がある。 天津 結実(あまつ ゆみ) 忠尋の母親。忠尋の存在に恐怖心を抱き、母親としての責務を放棄している。その反動もあって主君(日瑠子)に絶対の忠誠を捧げている。政府においては陰陽頭(おんみょうのかみ)の重職。平田篤瀧とは旧知の仲。稗田御幸の妹。 天津 忠寿(あまつ ただひさ) 忠尋の父親。猫又であるこまの血を受け継ぎ、その愛情を一身に受けて育つ。しかし成長するにつけ、自分の母が人間ではないことに人知れず苦悩していた。審神者として長らく目をつけていた山の勢力によってかどわかされ、「昭和霊崩壊」の引き金となる。その際に幽世に取り込まれ、死亡。 天津 忠明(あまつ ただあき) 声 - 井上和彦 忠尋の祖父。父に連れられ山を降り、稗田家に居候していたが、父を追う乱裁によって父と母を惨殺され、自身も「審神者」として片目と片腕を失い、天津彦根神を失った片腕に顕現させる。その後は自らの宿命を正しく理解し、それを受け入れた。青年時には骨董屋を営む傍ら拝み屋のような仕事を請負い、こまや花於などの妖を保護していた。畳の上で安らかに死んだ。 こま 声 - 堀江由衣 猫又の妖で、黒猫と若い人間の女性の姿を使い分ける。行き場のない自分を救った忠明を次第に愛するようになる。忠寿の母親。忠明から与えられた「括り」によって霊崩壊を生き延び、陰ながら忠尋を見守ってきた。かなりの親馬鹿でもある。天津の血筋にただならぬ執着を抱く。人間の時は愛煙家。 花於(はなお) 忠明に保護された下駄の付喪神。忠明の死後、こまと共に各地を転々とし、忠寿が産まれた後は彼を見守ってきた。しかし「昭和霊崩壊」の際に黄泉へ引きずり込まれる。幼少時の倉子とは非常に仲が良かった。
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