天保期の広重の活動
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歌川広重(寛政9年(1797年) - 安政5年(1858年))は江戸の浮世絵師で、文政元年(1818年)頃から作品製作を開始し、当時主流であった美人画・役者絵に続くジャンルとして出現してきた風景画に着目し、天保初年の「東都名所」、さらに天保4年(1832年)に保永堂版『東海道五拾三次』を出版し評判を得ていた。以来は、風景画を数多く制作し甲府城下を訪れた天保12年前後には江戸で数多くの名所絵を出版し人気を博していた時期にあたる。天保年間には町人文化が興隆するが、老中水野忠邦の主導した天保の改革における風紀取締の影響を受けて歌舞伎や文芸、浮世絵界も規制を受けるが、広重は風景画を中心に活動していた絵師であり、実害は少なかったと考えられている。
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