天上の虹
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『天上の虹』(てんじょうのにじ)は、里中満智子による日本の漫画。副題に「持統天皇物語」とあるように、日本の第41代天皇で女帝である持統天皇を主人公とした作品。1983年(昭和58年)に連載を開始し、その後描き下ろしへ移行して2015年(平成27年)に完結した。
- ^ 2015年4月16日 朝日新聞「女帝の生涯、生き生きと 歌で人柄想像、32年で完結 里中満智子さん『天上の虹』」
- ^ 草壁が学問所で従兄弟の川島から讃良に関する噂を聞かされた。
- ^ 最終巻巻末に掲載されていた「附記」にて、夫・大海人とようやく2人きりの時を過ごせるようになったが、文暦2年(鎌倉時代の1235年)3月。2人が眠る陵墓に墓泥棒が侵入。納められている副葬品と共に彼女の遺骨が入った骨壷が盗まれてしまう。その後、捕縛された盗賊の供述により「高価な骨壷は持ち去ったが 中の骨は邪魔なので山中に捨てた」ということが明らかに。そのため、讃良の骨は大海人の傍らには存在していない。
- ^ 即位後、讃良の宮で彼女と過ごしていた際。信頼しているが彼女の自身に対する深い愛情が(重苦しく一緒にいては安らげない)と感じるようになる。
- ^ 公式記録に間人が即位したという事実は残されてないが、『日本書紀』等で「仲天皇」という表記がある
- ^ 天幕の影に逃げ込んだ際、「なんてこと…中大兄…あの子は恐ろしい…!」と息子の冷酷さを確信した。
- ^ 第6巻で大海人が讃良に姉弟を引き取って育てたいと話すが、中大兄が溺愛している事から無理に引き取ると「信用してないのか」と疑われそうだとこぼしていた。
- ^ 「続日本紀」において公式記録にその美貌が謳われている。本人の項も参照
- ^ 讃良が倒れた際、珂瑠に譲位する事を決断した後。阿閉が珂瑠を支えられる人材を太政大臣として起用する事を勧めた時に「氷高が男だったらよかったのだけど」と、述懐していた。
- ^ 後年、中部地方行幸での事件の対応をめぐって、珂瑠との言い争いがきっかけとなり、祖母・讃良から父親を恨んでいる事を覚られた。
- ^ 前述にもある通りこの時代を代表する歌人であるにも関わらずどういう訳か、額田はこの時に娘の死を悼む歌を残していない。歌を詠まなかったのか何らかの事情で『万葉集』に残らなかったのかは定かではないとされる。
- ^ 高市の項にもある通り、後継者からは外されている。
- ^ 大海人から「少し気弱になっているようなんだ」と、心配されていた。
- ^ その直前、母・額田と義父・中大兄がその事で言い争うのを立ち聞きしてしまい、(わたしどうなるの?このままではお母さまの立場が…)と心を痛め、直接断りに行く事に。
- ^ 彼から、「おろかな事だ…お前が嫉妬してくれる事を期待してたんだ」と、打ち明けられた。
- ^ 第19巻巻末あとがきに、「父が天皇」ではあるものの「母が皇族」ではない事から中大兄が強引に後継者として認めさせたため、後年。明治政府は、大友を弘文天皇として認定した事が書かれている。
- ^ 皇后の再婚は認められないことによる
- ^ 赤穂という土地に葬られたものの、現在では正確な場所がわからないとの事(奈良地方のどこかにあるとされる)
- ^ 後年、自身が讃良政権の下。太政大臣となったことで、この夢は正夢となる
- ^ 宇治拾遺物語のエピソードに基づく
- ^ 関係が始まった当初は遊びのつもりだったが、彼との関係を続けるうちに、(自分には 何かしたいとか目標とか何にもないんだわ!)と人生の目標がない事に気付く。
- ^ 彼女が不在の間、留守を任され律令の施行を朝臣たちに宣言していた。最終巻あとがきでは、後年知太政官事(※太政大臣とほぼ同じ地位である)に登りつめている事が明かされている。
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