大親征
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:18 UTC 版)
宇宙暦799年/新帝国暦1年11月~。ヤンの逮捕に始まるハイネセンの混乱の報告を受けたラインハルトが、バーラトの和約を破棄して同盟を併呑するために決定した作戦。ただし回廊の戦いを本作戦の一部とする説もある。 11月1日、レンネンカンプの密葬が行われた後の会議で自由惑星同盟への再侵攻が決定され、ビッテンフェルト艦隊に先発しての出撃命令が出された(11月10日出撃)。 11月10日、ラインハルトが全宇宙のFTL通信を利用して自由惑星同盟の非を打ち鳴らす演説を行い、同時にバーラトの和約の破棄と再度の宣戦布告を宣言した。 11月11日の会議で発表された艦隊陣容は以下の通り(隊列順)。 ビッテンフェルト艦隊(進発済み) ミッターマイヤー艦隊 クナップシュタイン及びグリルパルツァー各艦隊(旧レンネンカンプ艦隊) グローテヴォール、ヴァーゲンザイル、クーリヒ、マイフォーハー各艦隊 アイゼナッハ艦隊 ファーレンハイト艦隊 ラインハルトの直属艦隊(シュトライト、リュッケ、キスリング、ヒルダ、エミール、加えてロイエンタールが統帥本部総長としてブリュンヒルトに乗艦。ロイエンタール艦隊の運用はベルゲングリューンが担当) ミュラー艦隊 また、イゼルローン要塞のルッツ艦隊にも出動命令が下される事になった。オーベルシュタインはフェザーンに残留し留守を預かった。 一方、同盟では一旦退役していたビュコックが自主的に復帰し、宇宙艦隊司令長官代理であったチュン・ウー・チェンが正式な手続きもなしに長官の座を返却し、補佐役として艦隊編成を行っている。 また、ビュコックは次の戦いを「大人だけの宴会」だと称し、スーン・スールをはじめとする、30歳以下の将来ある将兵の志願を認めなかった。チュン・ウー・チェンは同時にムライ、パトリチェフ、フィッシャーを辺境任務から呼び戻し、5,560隻の艦艇と供にヤンの元に送り出した。 12月、イゼルローン再奪取の実行部隊がエル・ファシルから進発した日に、ビュコック率いる自由惑星同盟軍最後の宇宙艦隊もハイネセンから進発した。
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