地域情報化事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/04 18:07 UTC 版)
多様な地域情報化の取組のうち、先進事例については、既存の集権的、縦割りの仕組みを再構築するロジスティックス・タイプ、ICTの持つ人を集める機能を活用したグループフォーミング・タイプ、複数のプロジェクトが、地域アイデンティティの下活動しているマルチプロジェクト・タイプ、地域内のICTインフラの整備を目的として実施される基盤整備タイプの4つの仕掛けに分けられる。 (総務省・地域情報化事例集) ロジスティックス・タイプ 既存の集権的、縦割りの仕組みを再構築するもので、「地域単位で構築する」「ロジスティックスを効率化・透明化する」ことを中心とした活動。病院のICT化及び地域完結型の医療システムの構築を行っている千葉県東金市の千葉県立東金病院わかしお医療ネットワークや「内子フレッシュパークからり」と農家を結んだ産直販売支援システムを運営している愛媛県内子町のからりネットがある。 グループフォーミング・タイプ ICTの持つ「人を集める」「グループをつくる」という機能を活用し、これまでになかった仕組みを全く新たに構築することを中心とした活動。富山市の利用登録すれば誰でも講師になって講座を開くことができ、また誰でも生徒になって受講できるようなeラーニングの基盤を提供しているインターネット市民塾や東京都三鷹市のシニア自身が地域において楽しく生活することを目指し、シニアが地域活動に参加する仕組みを提供するシニアSOHO普及サロン・三鷹がある。 マルチプロジェクト・タイプ 複数のプロジェクトが、地域アイデンティティの下活動しているもので、当該地域の特性に深く根ざした活動。群馬県桐生市でICTを活用した地域の魅力発見、地域のコミュニケーションの促進等、地域情報化を推進している桐生地域情報ネットワークがある。 基盤整備タイプ 地域内のICTインフラの整備を目的として実施されるもの。千葉県南房総で地域ネットワークオペレーションセンターの設置及び地域内インターネット環境の向上・コンテンツサービスを提供しているNPO南房総IT推進協議会がある。
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