地割れ、液状化現象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 07:41 UTC 版)
地震の揺れによって地面に亀裂が入るのが地割れである。 液状化現象(古くは『流砂現象』と呼ばれた)は、地下に水を大量に含んだ厚い砂層が存在する場合に発生する。通常は固体化している含水砂層が強震動によって流動化して地割れを生じ、割れ目から砂が吹き出たり(噴砂現象)、地面の沈下を引き起こしたりする。 1923年の関東大震災では、神奈川県茅ヶ崎市中島の道路で「地下水を噴きだした地割れに少女が落ちて溺死した」という目撃証言がある。 1948年の福井地震では、福井市和田出作町の水田で37歳の女性が地割れに落ち、胸まで埋まって死亡した(詳細は当該記事を参照)。 1964年の新潟地震では、旧信濃川の河道であった場所で建物の沈下や傾斜が多発した。新潟市小針で25歳の女性が地割れに転落して死亡し、また山形県酒田市でも女子中学生が地割れに転落して死亡した(詳細は当該記事を参照)。 1995年の阪神・淡路大震災では、神戸港の護岸の各所に砂を使用していたため、液状化によって岸壁が沈下し、港湾が長期間使用不能になった。
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