国土強靭化・紀伊半島における高速道路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:15 UTC 版)
「二階俊博」の記事における「国土強靭化・紀伊半島における高速道路」の解説
自民党時代(第2次海部内閣)および新生党時代の細川内閣で運輸政務次官、自由党所属時代に小渕内閣・森内閣で運輸大臣を歴任し、いわゆる運輸族・道路族議員として知られる。「高速道路がない地域から出ているから、国土族と言われようが、建設族と言われようが、自分は最後の国土族になってやると」いう考えを二階が持っていると政治学者の御厨貴が明かしている。自民党幹事長退任後も地元からの陳情が殺到していると報じられるなど、小泉改革・民主党政権を経て族議員が減少する中においても依然として力を持ち続けているとされている。選挙区への利益誘導とされることが多い地元への高速道路の整備であるが、二階にとっては地元に高速道路を誘致することが政治の原点であり、二階がもっとも力を注いでいる政治活動の一つである。二階が秘書を務めていた遠藤三郎衆院議員の地元である静岡県では東名高速道路が整備されていたが、二階の地元では全く高速道路が整備されていなかった光景を目の当たりにした。これに対して、本当に同じ国かと怒りにも似た気持ちが込み上げてきたという。それ以来、国土の均衡ある発展を目指し県議、国政を通じて「紀州一周高速道の実現」を掲げて政治活動を行っており、自民党国土強靱化推進本部の本部長として国土強靱化推進の急先鋒となっている。 実際に地元選挙区である和歌山3区の地域の高速道路(紀勢自動車道など)は二階の強い影響力によって建設されており、地元では「二階道路」や「二階バイパス」と呼ばれている(紀伊半島一周道路建設の影響は自身の選挙区だけでなく、隣接する三重県にも及んでいる)。さらに、既存の阪和自動車道有田IC〜南紀田辺ICにおいても4車線化を推進している。二階は2021年の衆議院選挙戦で自身の選挙区を回って演説する際に、紀伊半島一周道路の建設に対して「もう皆さん、この事を疑う人はいないでしょう」と自身の功績を述べており、地元紙(わかやま新報や紀伊民報)においても高速道路建設のニュースの情報源が度々自身の議員事務所になっている。 また選挙区以外においても災害対策に対する意識の高さは群を抜いており、2016年12月22日に発生した糸魚川市大規模火災に対しては、これまで地震災害のみに適用してきた被災者生活再建支援法をこの大規模火災にも適用するように与党の幹事長として主導した。同年12月31日、二階は糸魚川市役所において県知事や市長に対し、がれき処理の自己負担をなくす政府の方針を伝えている。
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