唐木技法
名称: | 唐木技法 |
ふりがな: | からきぎほう |
芸能工芸区分: | 工芸技術 |
種別: | 木竹工 |
選択年月日: | 1971.04.21(昭和46.04.21) |
選択要件: | |
備考: | |
解説文: | 奈良時代、正倉院宝物における木画、寄木等の装飾を伴った箱、厨子【ずし】、挾軾【きょうしょく】などの木工品には、南方からの輸入材である唐木【からき】(紫檀、黒檀、檳榔樹【びんろうじゅ】、鉄刀木【たがやきん】等)を使用した多彩な技法が発揮されている。その後わが国の木工芸が和様化するにつれ、材も硬木(欅、桑等)、軟木(桐、檜等)が主となり、技法もそれに適したものとなった。その後、唐木は貴族の調度、刀装、社寺の宝物等の貴物の一部に使われ、江戸時代、一般町人の嗜好した品物にも使われたが、明治に南方材が多量に輸入されると、各地に唐木技法が盛んになり名手を生んだ。唐木材は非常に堅く、工具、製法、仕上げは他の材の木工技法と異なった特色を有する。 |
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