古赤道とは? わかりやすく解説

古赤道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/22 08:17 UTC 版)

古赤道分布」の記事における「古赤道」の解説

前川文夫この分布を、地球全体にわたる、やや歪んだ帯状であると見た。そうして、西シベリア出土した新生代果実化石ドクウツギ科のものと見なしヨーロッパヒマラヤの間も埋められたとした。そうして見ると、この分布の帯を、地球を囲む大圏円と見ることができると言う。そして、地軸時代による変化考慮にいれると、白亜紀から第三紀赤道位置これに当たるものと考えた。ただし、現在の地図そのまま大圏円を描くとやや南北アメリカ大陸分布域外れるのだが、これはそのころアメリカ大陸が今よりヨーロッパ寄りにあったためであるとして、その部分で円の軌道北方修正している。 その結果見られる軌道は、以下のようなのである日本から東では台湾フィリピン北部通って南下しニューギニア通りニュージーランド北部通過南太平洋を東に進みチリ沖を今度北上ボリビア付近南アメリカ上陸ベネズエラ抜ける。日本より西へ台湾からシベリア抜けカスピ海の北を通ってヨーロッパフランス辺り地中海出てアフリカの北をかすめる。 そして、上記のような植物の分布が、この円に沿った部分の中で、現在も熱帯暖帯含まれる部分であると見なす。つまり、彼の考えこの分布の形成過程は以下のようである。 これらの植物は、その時代の赤道周辺分布していた。 やがて地軸がずれ、赤道位置がずれた。 元は赤道であったが、その後寒くなり過ぎた地域ではそれらの植物絶滅しそれ以降温暖なまである地域のみに残った

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