北海帝国、ヴァルデマー時代とは? わかりやすく解説

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北海帝国、ヴァルデマー時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 08:22 UTC 版)

デンマークの歴史」の記事における「北海帝国、ヴァルデマー時代」の解説

詳細は「北海帝国」を参照 11世紀クヌーズ2世クヌーズ大王)は、イングランド侵攻しデンマークからイングランドノルウェーにまたがる北海帝国築き上げたが、彼の死後北海帝国崩壊し王位継承をめぐって国内混乱続いたクヌーズ2世の後を襲ったハーデクヌーズ1042年後継者残さずイングランドランベス果てたその後ノルウェー王マグヌス1世マグヌス善王)が1042年デンマーク王として即位したが、クヌーズ2世の甥にあたるスヴェン2世1047年マグヌス善王追い出しデンマーク王となったスヴェン2世スカンディナヴィア全土管轄していたハンブルクブレーメン司教区英語版)の司教Adalbert of Hamburg良好な関係を築いたうえで、ハンブルクブレーメン司教区許可の下、デンマーク国内8つ司教区分割し各地司教配置した。しかし、スヴェン2世没後一族内で後継者争い勃発王家の力がそがれ、貴族勢力台頭していく中で、1157年当時王位をめぐり争っていた三人のうちスヴェン3世クヌーズ5世殺害され生き残ったヴァルデマー単独王位につくことに成功した。のちのヴァルデマー1世である。 1157年王位についたヴァルデマー1世ヴァルデマー大王)のもとで、混乱したデンマーク王国再建始まった幼馴染ロスキレ司教であるアブサロン協力の下、王権の強化を図るとともにバルト海南岸ヴェント人攻撃仕掛けるなど、本格的なバルト海進出第一歩踏み出したまた、アブサロンエーアソン海峡海岸要塞築いた。これがコペンハーゲン発祥である。 ヴァルデマー1世次いでクヌーズ6世英語版)の後を継いだヴァルデマー2世勝利王)は、エストニア支配下組み込み、さらにバルト海勢力拡大した。しかし、1223年家臣姦計にかかり多く領土喪失したヴァルデマー2世死後、再び王位継承問題などでデンマーク混乱の時代突入した王室深刻な財政難陥るなか、ほとんどの領土借金担保となり、一層その領土縮小した。さらに、この頃にはドイツ人東方植民進展していた。彼らはバルト海沿岸都市建設しハンザ同盟通じてバルト海強い影響力及ぼした1332年クリストファ2世死により、1340年までの8年デンマーク空位時代となったこうした混乱収拾してデンマーク失地回復つとめたのが、14世紀半ばヴァルデマー4世復興王)であったヴァルデマー2世時代獲得したエストニア売却した利益で、新たな傭兵雇い、逆らう貴族次々撃破していき、かつての領土をとりもどすことに成功した当時猛威ふるっていたペスト黒死病)が多く貴族の命を奪ったことも、彼らの領土を再び王領組み込んだという点で、ヴァルデマー有利に働いた。 こうして王権の強化ていったヴァルデマーであったが、バルト海中心に位置する貿易拠点であるゴトランド島遠征したことは、ハンザ同盟スウェーデン警戒招いた。彼らが反デンマーク結集したため、ヴァルデマーシュトラルズント和議を結び屈服したとはいえ領土縮小させたわけではなかったため、デンマークはその勢力保ち続けた

※この「北海帝国、ヴァルデマー時代」の解説は、「デンマークの歴史」の解説の一部です。
「北海帝国、ヴァルデマー時代」を含む「デンマークの歴史」の記事については、「デンマークの歴史」の概要を参照ください。

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