刈取部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 19:25 UTC 版)
「コンバインハーベスター」の記事における「刈取部」の解説
コンバインは、作物にあわせて設計されている脱着可能な刈取部(ヘッダと呼ばれる)を装備している。 標準ヘッダはグレンプラットフォーム(grain platform)、あるいはプラットフォームヘッダ(platform header)と呼ばれ、レシプロ(バリカン)モアーを装備し、刈取られた作物をヘッドに落とすための金属またはプラスチックのツースが付いた回転するリールを特色とする。その後、クロス・オーガ(cross auger)がスロート(throat)へ作物を引き込む。グレンプラットフォームは、穀粒、マメ科植物および多くの種子作物を含む多くの作物に使用される。 リールがツースを装備していないという点を除いて、小麦ヘッドは同様の構造である。ドレーパ(draper)ヘッドと呼ばれるいくつかの小麦用ヘッドは、クロス・オーガの代わりに、布かゴムのエプロンを使用する。ドレーパヘッドはクロスオーガよりも搬送速度が速く、処理能力が高い。しかし、収量が高いヨーロッパの作物では、このヘッダの能力に脱穀能力が追いつかないため、このようなヘッダは全く利点が無い。多くの農場ではコストダウンのために、小麦用ヘッダの代わりにプラットフォーム・ヘッダが使用される。 ダミーヘッド(Dummy heads)、またはピックアップヘッドはスプリングタインのあるピックアップを特色とし、普通は強靭なゴムのベルトコンベアが付いている。これは、既に刈り取られた作物のウインドロー、またはスワース(swaths)に使用される。これはカナダ西部などの北部の気候(northern climates)で、事前に作物を刈り倒して雑草を早く乾燥させるのに特に役立つ。 グレンプラットフォームをトウモロコシに使うことができるが、通常は専用のコーンヘッドが使用される。コーンヘッドは、茎や葉とトウモロコシを分離するスナップロール(snap rolls)を備え、トウモロコシとその皮だけがスロートに入る。その分、脱穀部を通さなければならない物の量が大幅に減るので、効率が劇的に改善する。コーンヘッドは、各列の間に尖った先端がある事で見分けることが出来る。 時々、グレンプラットフォームのように機能するが、コーンヘッドのように列の間に尖った先端がある条刈り用ヘッドが見られる。これは粒の小さな穀物を収穫するときに、混入する雑草の種子を減らすために使用される。
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