典礼・年間行事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:39 UTC 版)
カトリック教会の信仰生活の中心にあるのは、聖体祭儀のミサである。ミサの中で信者は聖体の秘跡を受ける(聖体拝領)。主日(日曜日)と守るべき祝日にミサにあずかることは、信徒としての務めであるとされている。 ミサ以外の重要な典礼行為として、「聖務日課」があげられ、修道院などで必ず行われている。これは本来「時課の祈り」という意味で、一日の各時間を祈りをささげることで聖化することが目的である。日課の中で特に重要なのは、ラウズとヴェスパ(ヴェスペレ)と呼ばれる朝の祈りと晩の祈りである。これらに加えていくつかの祈りが一日の中で行われる(かつて九時課、六時課、三時課と呼ばれた)。それ以外に読書課という祈りもあり、そこでは祈りと共に、聖書朗読と聖人伝や古典的な著作が読まれる。聖務日課の中心となるのは旧約聖書の詩編である。 現代のカトリック教会のミサの中では、主日と教会祝日には、福音書朗読と福音以外の聖書朗読が二つ(主に旧約聖書と使徒書)の合わせて三つが朗読される。それ以外の平日のミサでは、福音書朗読と福音以外の聖書箇所の二つが朗読される。
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