全国抗議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:18 UTC 版)
「ジョージ・フロイドの死」の記事における「全国抗議」の解説
5月27日にロサンゼルスで抗議行動が行われ、約500~1,000人の抗議者が午後4時頃にダウンタウン近くのUS-101の両方向を妨害するため、ミネソタからの抗議者と同様の標識とスローガンで手を握った。抗議者たちはカリフォルニア高速道路のパトロール車両を少し遅らせてからは、午後6:30頃には散り散りになった。5月28日、ロサンゼルスのダウンタウンにあるロサンゼルス警察本部の外で小規模な抗議行動が続いた。 抗議行動は、5月28日、29日の朝に、キャピトルスクエア近くのオハイオ州コロンバスで行われた。300人以上が関与し、抗議は当初は平和だったが、暴力とその被害から、警察が催涙ガスを撒く結果になった。その後、抗議行動はますます激しくなり、企業、バス停、オハイオ州議会議事堂の窓が損傷した。警察は数人の抗議者を逮捕し、唐辛子スプレーと手榴弾を使ってさらに追い散らした。 また5月28日、コロラド州デンバーのデモ隊は、ジョージフロイドの死に抗議しながら高速道路を封鎖。警察は群衆にゴム弾と催涙ガス弾を発射した。ある時点で車両の運転手が、故意に抗議者の上を轢くようにハンドルを切った。 5月28日、ニューヨーク市では、100人近くの抗議者がユニオンスクエアに集合し、警官へ抗議をする40人以上が、交通をすべて止めたため逮捕された。 テネシー州メンフィスで約40人がサイレントデモを行い、フロイド、ブリオナ・テイラー、アマード・アーベリーの死に抗議したことで、Facebookグループの南軍901やメンフィス警察などの抗議反対者との「口頭での対立」が起こった。 5月29日、トランプ大統領は首都ワシントンにて発生していた暴動が激化したことにより、一時的にホワイトハウスの地下壕に避難したと報道された。一時間足らずで避難は終了したという。 5月31日、トランプ大統領は暴徒化した一部の抗議活動をアンティファという極左組織が扇動しているとして、Twitterで「アンティファをテロ組織に指定する」と表明した。その後、白人至上主義グループがアンティファを装ったアカウントで暴力行為を呼びかける投稿をしていたことが判明、ツイッター社がアカウントを凍結した。 6月1日、トランプ大統領は州知事らとの電話会議で各州の対応を「弱腰」と非難。地元当局の行動が不十分なら、自ら軍を動員すると表明した。 6月12日、デモ隊がシアトルを占拠、キャピトルヒル自治区設立を宣言した。デモ隊は抗議者の犯罪行為と刑事処分の帳消しを求めている。また州知事は、街を奪還すべきというトランプ大統領の姿勢を軍事的脅迫として非難し、同市市長は、シアトルが占拠されるなどという脅威はないとしてトランプ大統領の提案を違憲と一蹴した。だがデモ隊への具体的対応は明らかにしていない。 自治区内で銃撃事件が相次ぐなど治安が悪化したことから、2020年7月1日に警察が強制排除した 。 「:en:List of George Floyd protests outside the United States」も参照
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