兄弟団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/05 10:52 UTC 版)
シュターデには現在も4つの古い兄弟団がある。そのうち3つは中世後期に成立したもので、最も新しいものは16世紀に創設されている。4つのグループはいずれも共通の商売グループで、成員とその家族の社会福祉を目的としている。彼らのその他の活動は、「恥じる貧民」の保護支援、困窮した人々の救済であった。 最も古い兄弟団は1414年設立のシュターデ聖パンクラティー兄弟団である。これに1439年のシュターデ聖アントニー兄弟団、1482年のバラ十字神の救い兄弟団を加えた3つの兄弟団は、共同の宗教行事を行うグループとして設立された。聖母のミサで貧困者救済の寄付金を集めたのである。宗教改革後、聖母のミサやバラ十字の祈りは廃止された。 宗教改革後の唯一の兄弟団である商人と船乗りの兄弟団は1556年に水夫と穀物商人の組合として設立された。会員は主に海運業者で、17世紀に寄付金集めてトルコの捕虜となった船員を身請けする活動を行った。現在も主にシュターデの商人や自由業者がこれに加盟している。 兄弟団の活動は18世紀に停滞するが、19世紀後半に再び隆盛となり、それぞれ200人近くの会員を擁するまでになった。ナチス時代の言論統制を切り抜け、現在に至るまで様々な方法で社会福祉や文化活動の奨励といった活動を行っている。
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