以降の展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 10:08 UTC 版)
「センチメンタルグラフティ」の記事における「以降の展開」の解説
本編発売後も積極的な営業活動が引き続き行われ、本作の1年前を描いたTVアニメ『センチメンタルジャーニー』の放送やコンサートツアーなど新しい展開が見られた。これはPlayStation用ソフト『センチメンタルジャーニー』の発売を睨んでのものであり、この販売はNECインターチャネルではなくバンプレストによって行われている。ゲーム本編は『センチメンタルグラフティ』の時と同様、発売延期となった。発売延期の影響もあり『センチメンタルジャーニー』の売上が低調に終わると、その後は『センチメンタルグラフティ』全体の人気が急速に下降していく。 『センチメンタルジャーニー』の販売に携わったバンプレストが撤退し、代わって再び販売事業に乗り出したNECインターチャネルが後に続編『センチメンタルグラフティ2』を発売したが、その際にはこれまでのような大規模な宣伝は見られなかった。「前作主人公が交通事故で死んだという設定」について、前作のシナリオ担当だった大倉も続編のシナリオを担当しなかった理由について、「前作の主人公が死ぬ、という設定の変更が不可能で、書きたくても書けなかった」と語っている。脚本は結果的に、スタックという大阪の新興ゲーム製作会社に丸投げされている。売上・評価・人気などすべての面で不振だった。なお、脚本を手掛けたライターの一人(役職上はシナリオ監督)は後にライトノベル作家として有名になる松智洋である。 その一方で、2001年3月29日には『電撃G's』連載小説の上巻を元にしたノベルゲーム『センチメンタルグラフティ〜約束』がPlayStation向けに、本編のPlayStation移植版と同時に発売された。また、小説版の下巻を元にしたノベルゲーム『センチメンタルグラフティ〜再会』も発売する予定だったが、発売中止となっている。 不評に終わった『2』を立て直すべく、センチメンタルシリーズの最新作として2004年10月28日にPlayStation 2用ソフト『センチメンタルプレリュード』が発売された。『2』との物語的関連性を断ち切り、大倉をライターとして復帰させるなど、ユーザーが抱いていた『2』への不満を一掃しての仕切り直しを計ったものの、売上・評価・人気などすべての面で『2』以上の不振を極め、この作品を最後にセンチメンタルシリーズに終止符が打たれた。 その後、原作者の大倉らいたは当作に間接的に関係する『坂物語り』を執筆する。それなりに人気が在り、グッズが発売されるなどしたが、ゲーム化やアニメ化などはされず、ささやかに終了している。その後は『リリカルレストラン あした天使の翼をかりて・・・』の執筆を最後に消息不明となり、現在に至っている。一方、ヒロイン役を務めた声優陣は殆どがその後も芸能活動を続けている。当作における直接の関連プロジェクト自体は前述のように『センチメンタルプレリュード』が最後となっているが、当作がデビュー作であった西口有香は当作に対して強い想い入れがあるらしく、時折当作について触れることがあり、またネット中継で当作を実況プレイするという企画に何度も出演したりしている。2018年1月22日には発売20周年記念を迎え、それに合わせて本作の発売20周年記念プロジェクトが行われた。
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