にじゅう‐もうけんほう〔ニヂユウマウケンハフ〕【二重盲検法】
二重盲検法
【概要】 信頼性が高い臨床治療研究の方法。コントローラーと呼ばれる治験監督者が主治医とは別にいる。ある薬の効果を調べるために、そっくりな偽の薬(偽薬:プラシーボという)を用意する。薬剤の濃度を変えて検討することもある。いずれにせよ主治医も患者もどちらを使っているかわからないようにして、偏りを除く。独立したコントローラーが定期的に成績を監視し、統計学的な手法を用いて有効性を判定する。
【詳しく】 ある程度のまとまった人数が必要なので、エイズを対象にした場合、日本ではこの方法を使うには時間がかかりすぎて難しい。なお治療研究は研究の目的や方法などの情報を患者に与え、納得を得た上で実施するなど、患者の権利が侵害されないよう慎重に計画され、治験委員会(IRB)の承認を得なければならない。
二重盲検法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/10 07:11 UTC 版)
二重盲検法(にじゅうもうけんほう、英: Double blind test)とは、特に医学の試験・研究で、実施している薬や治療法などの性質を、医師(観察者)からも患者からも不明にして行う方法である。プラセボ効果や観察者バイアスの影響を防ぐ意味がある。この考え方は一般的な科学的方法としても重要であり、人間を対象とする心理学、社会科学や法医学などにも応用されている。この盲検化を含んだランダム化比較試験(RCT)は、客観的な評価のためによく用いられる。
- ^ a b ロバート・アーリック 『怪しい科学の見抜きかた』 阪本芳久訳、垂水雄二訳、草思社、2007年。ISBN 978-4794216625。279-280頁。
- 1 二重盲検法とは
- 2 二重盲検法の概要
「二重盲検法」の例文・使い方・用例・文例
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盲検法に関連する言葉 | 二重盲検法(にじゅうもうけんほう) 一重盲検法(いちじゅうもうけんほう) |
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