中国の最恵国待遇(ちゅうごくのさいけいこくたいぐう)
WTOに加入している国の間では、相互に最恵国待遇を与え合う。たとえば、日本、アメリカ、イギリス、フランスなどはWTOに加入しているため、自動的に相互に最恵国待遇が与えられる。
しかし、中国のようにWTOに加盟していない国の場合は、自動的な相互の最恵国待遇はない。この場合、外交上の個別条約により最恵国待遇を規定する。(中国はGATT時代の1986年、加盟を申請していたが、中国側が求める条件とGATTの条件とが折り合わず、なかなか合意には至っていなかった。現在も、まだWTOには未加盟だ)
中国とアメリカの関係では、中国はWTOに加盟していないため、アメリカ政府は議会の承認を得て、中国との最恵国待遇を毎年更新する。このとき、政治上の手続きとして、「最恵国待遇を更新するかどうか」を米国議会にかけて議決を採る。
(2000.11.04掲載)
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