世俗倫理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 13:43 UTC 版)
ホリオークは1896年の著書『イギリスの世俗主義(English Secularism)』で世俗主義を次のように定義した。 世俗主義とは、純粋に人間の顧みるべき問題に基づく人生の義務規範である。そして神学が明確でない、不十分である、頼りにならない、信じがたいと感じる大部分の人を対象とした義務規範である。その基本的な信念は次の三つである。(1)現実的な手段による人生の改善(2)科学は人にとって有益な神だ(3)良いことをなすのは良いことだ。 ホリオークは世俗主義と世俗倫理が宗教的な問題に関わってはならないと考え、強い自由思想と無神論から区別した。この点でイギリスの政治思想家チャールズ・ブラッドローと意見が合わなかった。この意見の不一致は、反宗教運動が必要でないか望ましくないと考える人と、それが必要であると考える人の間で対立し、世俗主義運動を分裂させた。
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