ロジックレベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/04 06:23 UTC 版)
電圧レベル、電流レベルのいずれを使用するとしても、「しきい値」がそれぞれのロジックで決まっている。しきい値より値が低い場合は "low"、高い場合は "high" と認識される。デジタル回路では、どちらとも判断されない値の範囲があり、その範囲は各部品の許容差よりも広い。回路ではその範囲を無視し、どちらともつかない結果を生じないようにする(⇒競合状態)。 電圧レベルはある程度の許容範囲があるのが普通である。例えば、0 から 2 ボルトが Low電圧、3 から 5 ボルトが High電圧とする。この場合、2 から 3ボルトは不正な電圧であり、何らかの故障のときか、ロジックの電圧レベルが変化する一瞬だけ生じる。一般に回路は完全ではないので電圧レベルの変化には時間がかかる。このような不正な電圧を検出できる回路もあるが、多くの場合、そのような電圧をランダムに 0 や 1 と認識することになる。 電圧レベルは2進整数値か 0 または 1 を表す。アクティブ High ロジック(正論理)では、Low電圧が 0 を表し、High電圧が 1 を表す。アクティブ Low ロジック(負論理)では逆に表現される。 バイナリ電圧レベルの例:テクノロジL 電圧H 電圧備考CMOS 0V - VCC/2 VCC/2 - VCC VCC = 供給電圧 TTL 0V - 0.8V 2V - VCC VCC は 4.75V - 5.25V ECL -1.175V - -VEE .75V - 0V VEE は約 -5.2V VCC=接地電圧
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