レース復帰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/17 02:37 UTC 版)
1993年になるとレース参戦復帰をかけマンタラのル・マン24時間レーススペシャルとも言える「LM400」、「LM500」、「LM600」を続けざまに発表した。 これらの車はレース参戦のホモロゲーションを獲得するために市販化され、LM400はローバー製3.9リットルV型8気筒、LM500はローバー製5リットルV型8気筒、LM600はシボレー6リットルV型8気筒エンジンを搭載した。 ホモロゲーションを獲得したこれらの車はル・マン24時間レースとBRTC GT選手権、全日本GT選手権に参戦している。 1997年にマーコスLMシリーズの進化型「マンティス」、マンタラの進化型「マーコスGTS]」を発表。 この「マンティス」はネーミングこそ1970年に発表された4シーター・モデルと同じだが、325psを発生するフォード製4カム4.6リットルV型8気筒エンジンを搭載した2シーター・モデルで、0-60マイル加速は4秒とアナウンスされた。ボディーのデザインは巨大なエンジンをフロントに収めるためにカウルとタイヤハウスは大きなアーチを描き、戦闘的で独特のスタイルになり、イギリスのレースで注目され、人気を集めた。 「マーコスGTS」はマンティスのシャシーを利用した派生モデルだが、一回り小さいボディーサイズで実質マンタラの後継車の役割を果たした。搭載されるエンジンはローバー製2リットルエンジンで、これにターボチャージャーを追加して200psを発生するモデルも登場した。 1999年、マンティスは進化し、「マンタレイ」(Mantaray )となる。マンタレイのシャシーはマンティスと共通だが、ボディーは攻撃的なイメージが薄れたまったく新しいものに変わった。搭載されるエンジンは230psを発生するローバー製4リットルV型8気筒と、オプションで340psを発生するローバー製4.6リットルV型8気筒が選べた。生産台数は4リットルモデルが11台、4.6リットルモデルが7台だった。 そして同年「マンティスGT」を製作した。この車はマンティスをベースとし、フォード製4カム4.6リットルV型8気筒にスーパーチャージャーを追加して500psを超えるエンジンを搭載。エキゾースト・パイプの太さは3インチにもなり、カーボンを多用したシャシーにレース用のブレーキとリア・フェンダーが取り付けられた、まさにコンペディショナルなモデルだった。 そしてこの車を最後にマーコスは再び債務超過に陥った。 2000年、ジェム・マーシュはマーコス・セールス(Marcos Sales Ltd. )のビジネスを休止した。
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