ルジャンドル変換とは? わかりやすく解説

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ルジャンドル変換

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/13 23:32 UTC 版)

ルジャンドル変換(ルジャンドルへんかん、: Legendre transformation)とは、凸解析において、関数変数をその微分に変えるために用いられる変換である。このとき実数関数 f(x) は微分可能でなくてもよいが連続関数だとする[1]




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ルジャンドル変換

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 15:26 UTC 版)

熱力学ポテンシャル」の記事における「ルジャンドル変換」の解説

完全な熱力学関数には自然な独立変数の組があり、同じ状態量であっても変数異なればそれは完全な熱力学関数とはならない例え内部エネルギー U は、エントロピー S に替えて温度 T を変数に持つときには完全な熱力学関数とはならない。系の平衡状態指定する状態変数の組が (T, V, N, X) である場合は、ルジャンドル変換 d F = d ( U − T S ) = − S d Tp d V + ∑ i μ i d N i + x d X {\displaystyle dF=d(U-TS)=-S\,dT-p\,dV+\sum _{i}\mu _{i}\,dN_{i}+x\,dX} によってヘルムホルツエネルギー F(T, V, N, X) が完全な熱力学関数となる。 エントロピーに対してもルジャンドル変換を考えることができて d Ψ = d ( S − β U ) = − U d β − p T d V + ∑ i μ i T d N i + x T d X {\displaystyle d\Psi =d(S-\beta U)=-U\,d\beta -{\frac {p}{T}}\,dV+\sum _{i}{\frac {\mu _{i}}{T}}\,dN_{i}+{\frac {x}{T}}\,dX} などの完全な熱力学関数導入することができる。なお、この関数ヘルムホルツエネルギーと Ψ = −F/T の関係にある。 熱力学ポテンシャルとその変数の例表示熱力学ポテンシャル記号と定義自然な変数全微分エネルギー表示 内部エネルギー U (S, V, N) dU = TdS − pdV + μdN エンタルピー H = U + pV (S, p, N) dH = TdS + Vdp + μdN ヘルムホルツエネルギー F = UTs (T, V, N) dF = − SdT − pdV + μdN ギブズエネルギー G = F + pV (T, p, N) dG = − SdT + Vdp + μdN グランドポテンシャル J = F − μN (T, V, μ) dJ = − SdT - pdV − Ndμ エントロピー表示 エントロピー S (U, V, N) dS = (1/T)dU + (p/T)dV − (μ/T)dN マシュー関数英語版) Ψ = S − U/T = −F/T (β, V, N) dΨ = −Udβ + (p/T)dV − (μ/T)dN Planck関数 Φ = Ψ − (p/T)V = −G/T (β, p/T, N) dΦ = −Hdβ − (V/T)dp − (μ/T)dN Kramers関数 q = Ψ + αN = −J/T (β, V, α) dq = − Udβ + (p/T)dV + Ndα

※この「ルジャンドル変換」の解説は、「熱力学ポテンシャル」の解説の一部です。
「ルジャンドル変換」を含む「熱力学ポテンシャル」の記事については、「熱力学ポテンシャル」の概要を参照ください。

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