リトルブラックドレス
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リトルブラックドレス(Little black dress)とは、黒一色で装飾の少ないドレス(主にワンピース)を指す。1926年、喪服として受け入れられていた黒一色のドレスをファッションブランドシャネルがモードの洋装として発表[1] 。以降LBDとも愛称され、フォーマルからパーティー、ビジネス、お洒落着と使いまわしの融通の良さ、また女性の魅力を引き立たせる事から欧米では女性の必需品とされている。祖母から母へ、母から娘へと代々受け継がれる事も多い。オードリー・ヘプバーンが『ティファニーで朝食を』で着用した黒いジバンシィドレスは非常に有名である[2]。
- ^ Steele, Valerie (1988). Paris Fashion: A Cultural History. Oxford University Press. pp. 246–248. ISBN 0-19-504465-7
- ^ “Audrey Hepburn's little black dress tops fashion list”. The Independent (2010年5月17日). 2011年5月16日閲覧。
- ^ “Audrey HepburnのLittle Black Dressが高額で売却される”. Hellomagazine.com (2006年12月6日). 2013年7月13日閲覧。
- ^ a b c Edelman, Amy Holman (1998). The Little Black Dress. Aurum.
- ^ Wong, Brittany「dusty blue bridesmaid dresses」『HuffPost Australia』、2018年6月29日。2021年7月7日閲覧。
- ^ Wilson, Eric「Maria Sharapova's Campaign」『The New York Times』、2011年5月25日。2013年5月5日閲覧。
- 1 リトルブラックドレスとは
- 2 リトルブラックドレスの概要
- 3 関連項目
リトル・ブラック・ドレス
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「ココ・シャネル」の記事における「リトル・ブラック・ドレス」の解説
今日でも着用されているリトル・ブラック・ドレス(LBD)のコンセプトはジャージーのスーツに続くシャネルのファッション用語への貢献としてしばしば語られる。1912年から1913年にかけて、女優シュザンヌ・オルランディ(Suzanne Orlandi)が、シャネルが制作した「白いペタルカラーが付いた黒一色のベルベットのガウン」を着た。彼女はシャネルのリトル・ブラック・ドレスを着た最初の女性の一人であった。1920年、シャネルはオペラの観客を観察し、全ての女性に黒いドレスを着させることを自身に誓った:92–93。 1926年、『ヴォーグ』誌のアメリカ版はシャネルのロングスリーブのリトル・ブラック・ドレスの画像を掲載し、これをガルソンヌ(garçonne、'little boy' look)と名付けた。『ヴォーグ』誌は、このようなシンプルながらもシックなデザインは、センスのある女性にとって定番と言える一着になるであろうと予想し、このドレスのベーシックな輪郭を、広く普及していてやはり巷に溢れていたフォード社の自動車に例えた有名な批評を残した。他方、この質素なデザインは男性のジャーナリストたちからの広範な批判を巻き起こした。彼らは「もはや胸はなく、もはやお腹もなく、もはやお尻もない...20世紀のこの瞬間の女性ファッションは全てを削り落とした」と文句を付けた:210。このリトル・ブラック・ドレスが人気を博した理由の一部はそれが導入されたタイミングであったかもしれない。1930年代は世界恐慌の時代であり、女性たちは手頃な価格のファッションを必要としていた。シャネルは裕福ではない人々が「億万長者のように闊歩」できるようにしたと自慢した:47。シャネルは昼用にウールかシェニールのリトル・ブラック・ドレス、そして夜用にサテン、クレープまたはベルベットのリトル・ブラック・ドレスを作るようになった:83。ある時、シャネルは「私はあえて黒を使いました。この色はいまだに衰えていません。なぜなら、黒は他の全てを一掃するからです」と宣言した。
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