ミサイル実験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/29 09:20 UTC 版)
「太平洋ミサイル試射場」の記事における「ミサイル実験」の解説
1962年に、米軍はドミニク作戦と呼ばれる一連の核兵器実験を行い、その一つとしてPMRFの近くでミサイル発射試験を行った。600キロトンの実核弾頭を搭載したポラリス・ミサイルを原子力潜水艦イーサン・アレンからクリスマス島へ向けて発射し、地上3,400m(11,000フィート)で爆発させた。これはアメリカによる唯一の実核弾頭搭載弾道ミサイルの試射試験となった。 PMRFではアメリカ軍、ミサイル防衛局が主導している弾道ミサイル防衛システムの開発試験が行われている。米海軍のイージス弾道ミサイル防衛システムは、艦載型の地対空スタンダードミサイルを改良して弾道ミサイル迎撃に用いるもので、RIM-161スタンダード・ミサイル3 (SM-3)の開発が中核となる。2007年4月27日に行われた試射試験で巡航ミサイルと短距離弾道ミサイルを平行して破壊することに成功した。ミサイル防衛局と米海軍のイージス艦弾道ミサイル防衛システムは10回中8回の試射で迎撃に成功したが、システムが同時に2つの目標をノックアウトしたのは初めてだった。 2007年12月17日には海上自衛隊のイージス艦こんごうがSM-3ブロックIAを用いた迎撃訓練を実施し標的ミサイルの大気圏外での迎撃に成功した。米国以外によるものとしては日本が初めての国となった。 もう一つの弾道ミサイル防衛システムは、米陸軍が研究を進める終末高高度防衛システム(THAAD)である。THAADの開発試験はニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル実験場で実施されていたのが移転してきたもので、PMRFでの最初の試射が2007年1月26日に実施された。
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