マルコス政権の終焉とは? わかりやすく解説

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マルコス政権の終焉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 09:31 UTC 版)

ベニグノ・アキノ・ジュニア」の記事における「マルコス政権の終焉」の解説

ニノイの暗殺は、反マルコス機運爆発させることになったそれまで散発的な行動でしかなかった反マルコス運動が、一夜にしてフィリピン全土を覆うようになっていた。首都マニラ首都圏では、貧富の差越えて多く人々立ち上がった貧窮にあえぐ民衆だけでなく、実業家たちマルコス政治限界感じていた。さらに、暗殺現場居合わせたカメラマン映像を基にした、TBS制作の『JNN報道特集』が、海賊版としてフィリピン各地上映されたことも拍車をかけた。 ニノイが殺害されたことで、マルコス政権内を完全にコントロールし切れていないことの証左となり、マルコス弱さ露呈することになったフィリピン全土波及し始めた政情不安は、アメリカ合衆国注目引いた。やがて世界フィリピン動向注目し始めると、イメルダ夫人豪勢な生活スタイルマルコス大統領独裁体制非難集中するようになった親米フィリピン全土内乱状態に陥るような事態は、アメリカ合衆国連邦政府望んでおらず、アメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガンマルコス対し、ニノイ暗殺責任があるといって非難するようになったが、後に国外へ逃れたマルコスハワイ州迎え入れている。 ニノイが暗殺されると、その遺志を継ぐことになった未亡人の“コリーコラソン・アキノ注目されるようになった1986年に、マルコス国民の不満を解消するため大統領選挙行ったが、出馬したコリー徹底して反マルコスキャンペーンを行い国民大多数支持得た1986年2月7日選挙管理委員会は「マルコス勝利した」と発表したが、コリー支持者達(選挙監視委員会「NAMFREL」英語: National Citizens' Movement for Free Elections:「自由な選挙のための全国市民運動」)は不正選挙が行われたとしてこれを受け入れず抗議した。この抗議支持した民衆蜂起しエドゥサ革命(別名:イエロー革命ピープルパワー革命)が起こり、軍の高官たちもマルコス見放した(エンリレ国防相フィデル・ラモス参謀総長が、「マルコスをもうフィリピン共和国大統領とは認めない」と声明し、国防省のあるキャンプ・アギナルド(英語版)に篭城ラジオ・ベリタス・アジア市民二人支援呼びかけたことは有名)ため、マルコス一族アメリカ合衆国ハワイ亡命した。 ニノイは、今日でも根強い人気誇っており、フィリピン共和国英雄である。2010年発行の新500ペソには、ニノイとコリー夫婦肖像印刷されており、ニノイが暗殺されマニラ国際空港は「ニノイ・アキノ国際空港NAIA)」と改称された。ニノイの息子ベニグノ・アキノ3世タルラック選出の上院議員となり、2010年フィリピン共和国大統領就任し、新500ペソ紙幣には夫婦肖像画の脇に、息子ノイノイの署名書かれている。娘のクリス・アキノ(英語版)は、女優として活動している。

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マルコス政権の終焉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:03 UTC 版)

フィリピンの歴史 (1965年-1986年)」の記事における「マルコス政権の終焉」の解説

1986年フィリピン大統領選挙英語版)」も参照 不正な選挙結果アキノやその支持者から受け入れられなかった。リチャード・ルーガー(英語版上院議員率いアメリカ合衆国代表団など国際的な監視団は、公式の選挙結果公然と非難したフィデル・ラモス将軍やフアン・ポンセ・エンリレ(英語版国防大臣は、その時離反しクラメ基地英語版)内に自らを閉じ込めながら政府への支援撤回した。これでマルコスハワイ亡命しコラソン・アキノ1986年2月25日に第11フィリピン大統領になることになる平和的な1986年エドゥサ革命結び付いたアキノの下でフィリピン第四共和国終焉させ第五共和国開始へとつながる新憲法採択した

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